東三河で見られる主な山野草の観賞、観察の広場です。
秋にはフジバカマが咲き、渡りをする蝶アサギマダラがやってきます。
利用時間 | 公園の開園時間 |
利用料金
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無料
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利用方法
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自由使用
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【エビスグサとハブソウ】2022年8月13日
三河山野草園では、約20種類の薬用植物や有用植物を栽培・展示しています。
その中から、薬用植物、マメ科のエビスグサとハブソウをご紹介します。
〇エビスグサ。
アメリカ原産の一年草です。葉は丸みを帯び、6~8月頃、黄色の花が咲きます。実は熟すにつれ、さやが弓状になり、中には、種子が一列に並んでいます。乾燥後、種子が採れます。それを生薬名で決明子(ケツメイシ)と言います。効能は、便通を良くする、視力を回復させるなどです。
〇ハブソウ。
アジア原産の一年草です。葉の先端は尖っています。7~8月頃、黄色い花が咲きます。実のさやは、エビスグサより短く、さやの中には種子が 2列に並んでいます。同様に、乾燥後、種子が採れます。それを生薬名で望江南(ボウコウナン)と言います。効能は、健胃、利尿作用などです。
「はぶ茶」はハブソウの種子を用いていたことによる名称ですが、エビスグサの方がたくさんの種子が収穫できることもあり、現在ではエビスグサが多く使われています。
ハブソウは実がつきはじめました。(8月)どちらとも独特な形の実がつきます。
【ウコンとガジュツ】2022年9月10日
〇ウコン
ウコン(鬱金)は、東南アジアに分布するショウガ科の多年草です。
草丈1m前後になり、夏に開花します。
生薬「ウコン」は本種の根茎で、クルクミン等の成分を含み、利胆、肝保護などの作用があるといわれています。
また、カレーの色付けに用いられるターメリックとしても有名です。
9月に入り、数株から花(花序)をつけました。
〇ガジュツ
ガジュツ(莪蒁)は、東南アジアに分布する多年草です。
赤紫色の花を咲かせ、葉に紫色のスジがあることから紫ウコンともいわれます。
草丈は約1mになり、夏に開花します。
生薬「ガジュツ」は本種の根茎で、健胃などの作用があります。
主に胃腸薬の原料となりますが、近年では健康補助食品などにも利用されています。
清涼感のある香りがあり、味はわずかに辛く苦味があります。
ガジュツの花はついていませんが、今が見頃のウコンとガジュツを観察してみてください。
東三河ふるさと公園にお立ち寄りの際は、三河山野草園で実際の植物をご観賞、ご観察してみてください。