水石(すいせき)ってご存知ですか? モリコロパーク「香流石遊展」開催中
更新日 2023/02/04
こんにちは!
モリコロパーク広報担当の杉浦です。
今日は節分が過ぎ、暦の上では春の始まり「立春」です。
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の日本庭園にて、今年で18回目を迎える風物詩「芝焼き」イベントが開催され、晴天の下、主庭をはじめ、かえで池の北側の芝焼きを、長久手公共施設協力会、桂友会のご協力をいただきながら実施いたしました。多くのご観覧、誠にありがとうございました。
さて、日本庭園といえば現在、香流亭(かなれてい)茶室に於いて、石遊会主催の「香流石遊展」が2月6日まで開催されています。
こちらの展覧会では、水石(すいせき)という趣味文化として、会員の方々が収集した土岐石などの希少な石をはじめ、自然造形が美しい魅力的な石が多数展示されていますので、ぜひご観覧ください。入場無料です。
ところで皆さん、水石(すいせき)ってご存知ですか?
私は知りませんでしたので、この折に調べてみたところ、大変興味深かったのでここでご紹介いたします。
Wikipediaによると…
室内で石を鑑賞する日本の文化、趣味である。自然石を台座、または水盤に砂をしいて配置して鑑賞する。
水石という呼称には、水盤に入れた石に水をふりかけると色が濃くなり、美しく見えるからであるという説と、古来、日本の公家社会・武家社会の茶席などで、床の間を飾る置物として、山水景を感じとれる石として重用された「山水石」もしくは「山水景石」が省略されたものであるという説がある。明治以前の鑑賞石はそのほとんどが山水石であったとされる。
とあり、生花や盆栽の石バージョンと考えるとイメージがつきやすいかと思います。
日本の庭園は、古来から時代に沿って様式が遷移していくのですが、戦国時代に茶の湯の文化が繁栄した折に、古山水(かれさんすい)という様式が流行り、茶室などの床の間に自然景観を想起させられるような石を盆に飾るのが好まれたそうです。
この趣味・文化が現代でも残っているということなんですね。
石遊会の方にお話を伺うと、水石に用いられる石の条件は、自然石であることで、人口的な加工を一切してはならないため、河原で自分の表現したい世界観を持つ色や形、珍しい模様の石を探すそうです。
どんな世界にも「良し悪し」のようなものがありますが、水石の世界においても良いとされる石の特徴があり、「水石の五大要素」として、「形」「質」「色」「肌合い」「時代」が評価を決めるポイントだそうで、形については「三面の法則」といい、具体的には「底はあくまでも座りが良い」「左右の構えが良い」「前後の奥行きがバランスがとれている」ものが評価されるそうです。(こちらのサイトを参考にさせていただきました。)
また、石の種類についても、土岐石や珪化木など希少なものがあるそうで、探したり収集する面白さが増しそうです。
各地の河原を自然散策しながら石を探して歩くのも素敵な時間の使い方だなぁと思い、私も今度河原に行った際には探してみようと思いました。
皆さんも、石遊びを愉しんでみてはいかがでしょうか?